青柳のいえ(十七) 断熱気密工事2021.10.15
こんにちは。
「良いと思うから提案しました!シリーズ」...初回(笑)
「青柳のいえ」は
断熱材に高性能グラスウール105mm 20K (以下GW)、
気密シートに可変透湿気密シートを選択しました。
何を言っているんだ?って思いますよね(笑)
この組み合わせが良いと思うんです。
断熱材って何が良いの?
どうやって気密を取るのが良いの?
断熱材には
グラスウール...ロックウール...セルロースファイバー...ウッドファイバー...ウレタン吹付...
押出ポリスチレンフォーム...フェノールフォーム...
などいろいろあります。それぞれにメリット、デメリットがあり、適材適所に使います。
気密の取り方はいろいろありますが隙間がなければOKです。
↓可変透湿気密シートです。デュポン社ってのがいいよね。
来月から1本当たり5000円の値上げみたいです。えっ40%UPですよ(笑)
↓高性能グラスウール断熱材 密度20K 厚さ105mm 熱伝導率0.035。
充填断熱として柱と間柱間に高性能GW105mmを隙間なく詰めていきます。
赤いのでなんとなく暖かそう(笑)
その上から可変透湿気密シートを貼って気密、防湿層を作ります。
このパリッとした感じが良さを物語っています(笑)
天井は高性能GW105mmを2重にして210mm敷き詰めます。
手に持ったのが2層目のGW105mmでその下に1層目のGW105mmが見えます。
隙間なく敷き詰めた様子です。
ここは小屋裏空間になり軒先から入った空気は
棟換気によって熱せられた重い空気を排出します。
天井と壁に可変透湿気密シートを貼った状態です。
ロゴマークがかっこよくも感じられます。
ここでのポイントは配線・配管スペースは室内側に確保していることです。
極力、気密層を貫通する箇所を減らすことを優先しています。
このように断熱工事が終わりましたが何が良いかと言うと...
この2つの組み合わせが良いんです。
GWは安価で高性能な断熱材です。
メリットはコストパフォーマンスと性能になります。
でも良く言われるように経年変化でずり落ちてきて隙間だらけになる...デメリットが。
その原因は断熱層に水分が入ることでずり落ちてしまいます。
この悪さをする水分をシャットアウトすればこんないい材料はありません。
そのために気密シートを貼って防湿層を作っています。
尚且つ可変透湿シートなので壁体内の夏型結露を防いでくれます。
このシート、冬は室内から壁体内に入る水分をシャットアウト、
夏は微量に入った水分を壁体内から排出するという性能を持っています。
低断熱、低気密だった時代には壁体内結露はあまり存在しなかったが高断熱になれば
温度差が顕著に出てきて対策が必要になってきました。
(断熱層で露点温度までに下がらなければ結露はしません...)
勘違いする人はここで中気密中断熱がいいなんて発想もありました(笑)
今では化石みたいな考えですね。でもまだその化石がおられるんです(笑)
次にデメリットは安価で高性能な組み合わせですが施工能力と施工手間が掛かることです。
大工の施工能力とは断熱・気密を正しく理解し丁寧な技術のことになります。
施工手間も合わせると安価だとは言えなくなるんです。
......頭では分かっているけどコストを考えると...コスト優先となると
それはウレタン吹付なんです。オールインワンで断熱も気密も何役もするのがウレタン吹付。
えっ...じゃ...ですよね。
ウレタン吹付って日々良くなって改良されていると思いますが経年変化として
木材などの伸縮などに追従すると言うが隙間はできてくるだろう...また、ガスは抜けるでしょう。
そうすると性能値は日々落ちていくのが目に見えている。落ちた性能値を公表してるとも...
でも壁の中は見えないので気がつかない...
もう1つ気になるのは科学物質で壁、屋根を覆うこと...それが木材にくっついて離れないこと。
離れると言ってみたり離れないと言ってみたり矛盾してますが両方が×なのかな...。
質を求める会社はウレタン吹付は使わないかも...
ウレタン吹付押し(ウレタンメーカー問わず)はコスト重視と施工能力がないからかも(笑)
昔、テレビデオってありました...テレビとビデオが1つになったやつ。
オールインワンPCってのもありました。
便利なようで共通するデメリットは1つの機能が壊れたらみんながダメになること。
危機回避としては1つの能力は1つが補うこと。分散させることだと思う。
自分も適宜使いますが
コスト優先になりオールインワンのウレタン吹付が多いのが現状であります。
PCに詳しい方だとオールインワンはタワー型には及ばないと誰もが知っている。
PCでゲーム、映像関係をする人はオールインワンPCは選ばないし
しない人はたぶんタワー型は選ばないと思う。
家の寿命(耐久性)は必ず伸びますし
「良いと思うから提案しました...」でした。
次は気密工事、建物外周ではボード気密をし窓回りはコーキングにて気密処理をしています。
↓青い矢印部分がコーキング処理部分。
気密コンセントBOXの入線部分はコーキングで気密処理してます。
BOX回りもGWが詰まっているのも確認できます。
(左)NET空管(右)(下)普通の電源
施工能力がないからシート気密をやらない人もいるし
科学物質を毛嫌いしない人もいる。
メリット・デメリットをすべて説明しますが
どちらが良いか最後は予算が決めることになったりも...。
もうすぐ中間気密測定をします。
C値はどれくらいかな。
数字追っかけはしません...完成気密測定時0.5以下を目標にしています。
また報告します。
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。