神谷のいえ(十九) 高耐久性とは2023.03. 6
こんにちは。
前回、高耐久性と言いましたが
1番差が出る部分は通気層の考えが一つあります。
外部で言うと
・ガルバリウム鋼板だから長持ち
・瓦屋根だから長持ち
・窯業系サイディングだけどコーティングしてあるから長持ち
・金属サイディングだから長持ち
素材は大事ですがずべて素材の事しか言ってなくて
素材を長持ちさせる大事なことが通気になります。
みんな通気工法を取り入れてて当たり前ですが
軒ゼロで通気層の出口を確保している家は少ないです。
通気層で熱せられた湿った空気は上昇し出口から放出されます。
出口がなかったら上部で止まり、いずれ腐食していきます。
早ければ3年後、外壁に変化が出てきます。
軒ゼロやパラペットは一目瞭然、外観を見れば残念な家とすぐ分かります。
パラペット部分なんて未だにサイディング裏張りして
4周コーキングでバッチリなんて言ってるところもあります。
腐食街道まっしぐらです笑
数万円の換気金物をケチる
隙間があるから抜けていくだろう
そもそも技術的に知らない
30年前なら技術的に無かったかもしれない
藻が生えてる外壁や
横に線を書いたように汚れているサイディングなどは
正しく通気が取れていません。
屋根の通気不足から結露し、結果雨漏りすることも。
↓屋根先端部には出口となるスリット形状の換気金物があります。
ガルバリウム鋼板製なので尚丈夫です。
軒先回り、全てに設けています。
入口、出口両方があって正解で
片方だけのところも多々見られます。
フラット35仕様ならあると思います、決められているので。
軒裏の穴あきボードも通気の役目をしています。
インスタやPinterestを見て
こんな風にしたいと施主からリクエスト出来ても
技術的なことは言えないところ。
言わなくてもしてくれるだろう...と思うが
知らない人は知らない世界なのかも笑
↓築8年でこうなります。相談を受け外壁を剥がしたらこんなでした...。
原因はパラペットの通気処理とコーキング切れです。
通気胴縁を使ってありますが出口がなかった現場...
この写真からやってはいけない事が他に2つ見つかります
ブログではそこは伏せておきます...
高気密高断熱住宅 『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。