富山県魚津市の伊田直樹建築設計事務所です。
分離発注方式を推奨してます。
こんにちは。
キッチンを選ぶときの悩めるポイントは「人工大理石」と「ステンレス」の選択です。
デザイン性、機能性、使いやすさ、耐久性、掃除のしやすさなど一長一短の素材を
どのように選べばよいのでしょうか?
人工大理石 VS ステンレス
家を建てる時に誰もが悩むことの1つにキッチンを選びがあります。
キッチンは決して安いものではないため、価格と見栄えに頭を悩ませます。
工務店、ハウスメーカーの場合は付き合いのあるメーカー3~5社からしか選べないなどの
縛りがありますが分離発注方式ならキッチンをオーダーして作ることまでも可能です。
キッチンを選ぶときに家族議題に上がる項目に
「キッチンの天板やシンクは人工大理石(人造大理石)かステンレスどちらがいいの?」
という問題です。
人工大理石は大理石ではなく、実際はアクリル系樹脂にさまざまな物質を混ぜて
大理石っぽく見せている物体のことをいいます。そのため、カラーや柄は自由に作ることができ、
キッチンの天板とシンクを継ぎ目無く一体成形できます。
硬質素材のため強い力がかかると真っ二つに割れてしまう恐れがあります。
ステンレスは昔からキッチンの天板やシンクに使われてきた素材で、
人工大理石同様に天板とシンクの一体成形が可能です。
昔のステンレスはステンレス内の錆びない成分の含有量が低くよく錆びていましたが、
最近のステンレスは簡単に錆びることはなくなりました。
一昔はキッチンスペースにお客さんを入れるということは少なかったため、
デザインよりも実用性が重視されていました。しかし、LDKをワンルームにするということが
一般的になり、キッチンにも他の部屋と同じようなインテリア性が求められてきたことから、
人工大理石という素材が開発されました。
当初は天板は人工大理石、シンクはステンレスという構成のものが多く、
つなぎ目に汚れが溜まるなどの問題も起きていましたが、
現在は一体成形ができる技術が開発されたため掃除もラクになりました。
デザイン中心は人工大理石・本物志向はステンレス
新築住宅の中で圧倒的に人気なのは人工大理石のキッチンです。
まだまだキッチンの決定権は女性が握っていることが多く、
インテリアと共に白っぽい雰囲気にしたいという声が多く聞こえてきます。
人工大理石のメリット・デメリットは、
・インテリアに合わせた色や柄を選ぶことができる
・清潔感がある
・熱に弱く鍋などを直接置けない
・調味料のシミなどがつきやすい
・傷がつきやすい
ステンレスのメリット・デメリットは、
・雑に扱っても耐久性が高く傷がつくことなく扱いやすい
・無機質な雰囲気
・時間と共にステンレスの光沢が無くなる
などが上げられます。
人工大理石のキッチンを選ぶ理由としては、デザイン性が一番です。
オープンなアイランド型キッチンであってもキッチンらしくないキッチンに見せることができます。
料理が終わった後に1日1回キレイに掃除をしてキレイさを保てる方にとってはオススメといえます。
ステンレスを選ぶ理由としては、本格的に料理を作る方が好まれます。
ガスやオーブンを利用して多くの料理を手際よく作る方にとってはステンレスの方が扱いやすいです。
外食の多い方やコンビニやスーパーの総菜を上手に利用されて料理される方などは、
人工大理石・ステンレスは好みで、本体の内部はステンレスがいいですが価格も上がりますので
各々の価値観で選べばいいと思います。
手入れ(掃除)の方法はTOTOのサイトで詳しく説明してます。
http://www.toto.co.jp/water/kitchen/07.htm