イエヒト代表 山中氏からの抜粋
【住宅業界は小売業なのか!】
「原価レベル」の見積りについて。
つまり、「価格が見える」ということの意味について。
オープンシステムでは、商社や建材店などから購入する住設機器や建材等の金額をそのまま建築主に見せる。何の加工もしない。以下、いずれも一流メーカー品の定価と購入価格を示す。
ぜひ家を建てる時の参考に。
《システムキッチン》
定価870,400円 → 購入価格229:000円+取付費55,000円
食洗機を組込むと50,000円、ガスレンジをIHヒーターに替えると28,000円等オプションの部材等が加算される。
《ユニットバス》1616サイズ 断熱仕様 定価848,000円 → 購入価格256,000円
何と、取付工事費込みの価格だ。
《エコキュート》追い炊き フルオート 460L 定価904,000円 → 購入価格211,000円
《エコジョーズ》屋外壁掛け オートタイプ 24号 定価367,000円 → 購入価格74,000円
《トイレ》リモコン洗浄 定価154,000円 → 購入価格56,500円
《洗面化粧台》W750 定価112,000円 → 購入価格26,700円
もうこれくらいで十分だろう。一体、定価って何だろうと思った人もいると思うが、住宅会社は施主に定価をそのまま見せるが、購入価格は加工する。例えば以下のように。
「定価848,000円のユニットバスは3割引で593,600円になります。別途、取付工事費が50,000円です」と。住宅会社の仕入れ価格は256,000円なのに。しかも、取付工事費込みの金額なのに。
簡単に言うと儲け所なのである。
システムキッチンもエコキュートも、そしてトイレも洗面台も仕入れ価格に経費と利益が上乗せされる。さらに、基礎工事も大工工事も同じである。
誰かが仕事して金額が発生しているなら別だが。
だから、住宅会社は建築業と言うより小売店のようなものだと考える。オートバイや車の小売店があるし、ヨットや船舶の小売店だってあるのだから、家の小売店があっても不思議ではない。
オープンシステムの設計事務所は、けっして建材や住設機器に経費や利益を上乗せしない。
何故なら、設計や監理の対価として報酬(技術料)を明示して受け取るからで、
その方が正々堂々として潔いと考えるからである。