富山県魚津市の
住宅設計事務所『伊田直樹建築設計事務所』伊田直樹です。
分離発注方式により
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。
こんにちは。
先日、パッシブハウスジャパン北陸エリア勉強会があった。
頂いた小冊子が面白かったので紹介します。
「建てる前に知っておきたい暮らしに差がつく住まいづくり」と題して
家を建てたあとで後悔したランキングの2位が「冬の寒さ」なんです。
・新築を建てるんだし暖かいよ!
・今時の家ってあたたかいんでしょ!
・任しとけって業者さん言ってた!
・結構な坪単価払ってるし大丈夫でしょ!
ってなわけで「断熱性能の目安」が分からないまま建ててしまった方が多いようです。
では、法規上日本の基準はどうなっているか
このように段階的に引き上げられては来てますが
平成11年基準と平成28年基準はほぼ同じで17年間経過したが
進歩は無かった基準となって言葉だけが新しくなっております。
この日本の基準を世界で比べると
省エネ等級最高ランクの日本の家はドイツ・イギリスの1/3程度の性能しかないのです。
(非義務なので最高ランク以下かもしれない)
せめてこれくらい必要というレベルを示してますが
・どれくらいのコストUPになるのか?
・そのコストは元が取れるのか?
ハイブリッド車は燃費だけでは元が取れにくいですが家は取れちゃいます。
日本の耐震性能は世界一と言われますが
断熱性能は差があります。この差を2030年には追いつこうとしてます。
分かりやすく言うとアナログ放送からデジタル放送に変わりましたが
変わろうとしているのにアナログテレビを買いますか!ということです。
コストUPは必須となり経済主導の日本は大々的には公表されません。
性能をUa値(断熱性能、数値が小さいほど性能が高い)に対比したものです。
2020年義務化レベル=日本の省エネ等級最高ランク基準=Ua値0.87
ヨーロッパ基準(義務)=Ua値0.3
これは数値競争になってはいけません。
どこまで求めるか!
しかし、Ua値0.5前後は必要だとおもいます。
施工中の魚津の家=Ua値0.56=坪単価53万(分離発注方式)
大学の研究結果では日本の基準を上げることにより
健康面の改善も発表されています。
お金に換えがたい健康
断熱性能Ua値を0.87にしてもそれほど改善されないが
Ua値0.6・0.5レベルにするとグラフの伸びが違います。
このようなデータが出てる事実を受け止めなければ。
結論としてこのような差が出る理由はこの4点。
技術者として法規制がなくても正しい情報を届けます。