富山県魚津市の
住宅設計事務所『伊田直樹建築設計事務所』伊田直樹です。
分離発注方式により
『住む人(施主)が主役の家づくり』を推奨してます。
こんにちは。
65日目。
最後には家の燃費を説明しますがまずこの二つ。
①外皮平均熱貫流率「UA値」=熱の逃げにくさ
②冷房期の平均日射熱取得率「ηAC値」=冷房期における日射熱による影響
UA値0.56 ηAC値1.8ですので等級4を優にクリアしている
↓グラフから見ると今物件は樹脂サッシが入っているので
1番熱損失する部位は外壁のほうが大きいと分かる。面積的なこともあるが意外でした。
日射熱による影響は外壁より開口からですね。
ZEH(ゼッチ)とは何かといいますと
外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入す ることにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅
となり
STEP1 外皮性能の強化(①のことです)
STEP2 高効率設備の採用
STEP3 太陽光発電システムの導入 が分かりやすいやり方です。
魚津の家は太陽光発電システムは導入してませんがZEH要件は達成しています。
①と②のZEH基準値はH28年等級4より少し厳しく
①外皮平均熱貫流率「UA値」=0.6以下
②冷房期の平均日射熱取得率「ηAC値」=3.0以下となっている。
STEP2に関わる「一次エネルギー消費量」は高効率設備を採用することによりクリアできます。
星3つとなり省エネ・低炭素基準をクリアしております。
実際には主暖房はペレットストーブですが算出暖冷房費は全てエアコンとしてます。
年間の光熱費も重要だがここでは
冷房・換気・照明に対して暖房・給湯のほうが多くを占めていること。
エコキュート(給湯)がもっと性能が良くなれば光熱費も下がるのにとふと思う。
少し前は屋根を見ると太陽熱を利用する給湯設備を多く見かけたのだが最近はエコキュートが主流です。効率的にはいいのだろうがなぜか見かけなくなった。
2020年には①と②が算出義務となるので長々と書いたがこの値によって分かることがたくさんあり
変なセールストークで誤魔化されることもなくなる。
今時の家は暖かいですよ~そうですね~根拠は?
折角建てる家を時代遅れのものにするのか、5年・10年後も通用するものにするのか
数値化すれば一目瞭然。
自宅は築10年、断熱・耐震性能は考えたはずがもう時代遅れ(笑)